どんな人がなるの


うつ病よりずっと少ない

「どんな病気なの」のところでも話しましたが、躁うつ病は、うつ病のように、原因となっている要因を取り除けば治る、というものではありません(うつ病でもそうでないものもありますが)。

原因については、いろいろ言われていますが、大きくは遺伝的体質(2〜10%)、ストレス、その他いろいろで、その結果、脳内の神経伝達異常が起きると考えられています。

うつ病だと男性が10人に1人、女性が4人に1人かかる(生涯有病率)に比べ、躁うつ病の発症率は100人に1人くらいです。男女差はなく、10〜30代に多発します。
そのため、うつ病に比べてサイトも少なく、うつ病の本はあふれていても、躁うつ病の本は数えるほどしかありません。
周囲も「気分の変動なんて誰にでもあるよね」程度の認識しかしてくれません。
こう言われると、「違う!」と思うものの、説明する気力もなくなるのですが。

ただ、なりやすい性格(病前性格)というのはあると言われています(が、これが全てというわけではありません)。
陽気で人づき合いがよく、親切、活動的で、熱中しやすいという性格(循環気質)、
完璧主義、責任感が強い、きちょうめん、とことんやらないと気がすまない、粘着質という性格(執着気質)、
すぐ自分のせいだと思う、ノーと言えない、人に気を使う、くよくよしやすいという性格(メランコリー親和型)など。
誰でもどれかに当てはまりそうですし、社会的にはいい性格のはずなんですが・・・・。



症状も3種類あります

  これも 「どんな病気なの」のところで触れましたが、1型と2型、あと気分循環性障害があります(DSM−IV〔アメリカ精神医学会の精神障害・統計便覧のIV版〕による分類)。
このDSM−IVは、日本でも診断基準として広く使われています(批判もありますが)。

  1型は躁が激しく、とんでもない取引をまとめてきたり、友人に長電話をしまくったり、大きな買い物をしたり性的逸脱行為が目立ったりします。
家族が困って入院させても、夜中に他の部屋へ行ったり、ささいなことで人とけんかしたり、朝から大声で歌いまくったり・・・。
とにかくエネルギーを発散しまくっているのです。
救急で来たり、暴れたりする時は、保護室(鍵のかかった個室)に入れられることもあります。

  2型は、躁に関しては1型よりも軽いものです。
社会生活も普通に営め、「普通より少し陽気な人」という印象があります。が、本人は、本来の性格で陽気にふるまってるわけではなく、病気で自動的にそうなっているので、非常に疲れています。
ただ、1型ほど派手な行動がないので、本人も家族も気づかず、気づいた時には、もう休養を取るしかなくなっています。

気分循環性障害は、躁もうつも軽いものですが、2年以上続き、不安定なことが多く、1型・2型に移行することもまれではありません。治療が必要です。

エネルギーがなくなると、ウツになります。布団から出て来られません。どちらも、躁の時期にしたことを非常に後悔し、ひどいうつになると、貧困妄想や罪業妄想が出たりします。
どちらの型も、エネルギーを躁の時期に使いつくしたため、休むしかなくなるのです。  




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